▶アルカトラズからの脱出

 

あまり思い出したくないことだが・・・

人は反省するから同じ過ちを繰り返さないとも云う
即ちこれが学習するということなんだろう。

その日はヒジョーに風が強く台風並みであったことを初めに報告しなければならない。
そんな日に限って頼みごとが起こるから

これまでの人生を象徴しているのかも知れません。

 

市内某所、屋上の様子を見てくれとのリクエストに準備するのはハシゴのみ

過去に何回か上っているので安心だ。

 

 

物件は3階建て赤矢印のハシゴから屋上へ上ります。

さぁて、点検も終わり一安心していると、ガチャーんと音がするではないか？

その方向に目をやるとにゃんとハシゴが落ちていて風のせいだ！

 

一人取り残された、こんなときに限って携帯を持ってきていないことに気づく。
強風に合わせて雨も降ってくる始末

天気も悪いし下に人影も見えない（ガーン）屋根のうえに代わりの

ハシゴがあるわけでも無し・・
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かす

 

最悪の場合は木に飛び移り降りる方法もあるが、

それはランボーじゃないから最後の手段としよう。

それ以外には・・
①人影が見えるまで静かに待つ・・

いつ人が現れるのかまったく予想もつかない
②真下のベランダに飛び降りる・・

4ｍ以上はあり、ただでは済まなそう
③となりの建物のベランダに飛び移り窓から脱出を図る・・

落下する恐れと窓ガラスを割ることにどれも確実性がなく危険を伴う

 

辺りを見回すとたぶんエアコンの配線だろうか、

引っ張ってみると少しだけ出てきた。
これをつなげて先端をＵ字に曲げればハシゴを引っ掛けて持ち上がられるかも？
　　
さっそく試してみるが強風に煽られてなかなか上手くいかない・・

しかも線が柔らかいのでとても持ち上げることは不可能、

格闘すること２０分で諦めた。

降り続く雨と強風で体温を奪われる、このままでは生命の危険が・・・諦めるな！
知恵を振り絞るんだ、絶対に助かる方法はある。

線が弱いなら毛利の三本の矢だわー、そう束ねればいいんだ
さらに風の影響を受け難いように、

一本の線の下に自由に動く錨（いかり）をつければ上手くのでは・・

急いで作り上げたのがこれだ！

 

そして一発でハシゴを引っ掛けることに成功！

45分後に無事降りることができました

 

ヒトって土壇場になったら色んな行動（知恵）が

出ることも改めて思い知らされました。

 

そして今回自作した秘密兵器は、

自分への戒めとして大事に保管することに

※反省の意味も含め後日

現場を再訪し撮影しましたのでスミマセンが晴天となっております！！

 

 

 

 

 

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