今回の話は何気ない日常会話の中から
壮大な旅に出かけた男の物語になります?
「木の上に何か妙なものがあるんだけど?
帰るときにみんなで何だろうねと話していたの」
とは社食で賄いをしているお姉さんの弁。
それはちょうどA定食か高い方のBにするか
それはちょうどA定食か高い方のBにするか
いや待てよ今日は気分を変えて安いソバにするかなぁと
散々迷った挙句にいつものAを選んだときだった。
「へぇ~どこどこ、どの木?」
「あれよ、あれあれ」
彼女が指差す方向を見ると、
それは構内でも一際高いヒマラヤ杉を指しているようでであった。
というのも木の名前で一致しなかったことから意思の疎通はできず
確信は持てなかったのだがその場は空腹の影響もあり「あの木ねぇ~」
と語尾を濁してしまった。
帰り際に問題の木の下で観察してみたが何も発見出来ず
きっと鳥の巣か何かと勘違いでもしたのだろう・・・
さらに時が流れ出入りの造園業者と話のなかで本件について聴取してみると
以外なことが分かった。
確かにヒマラヤ杉の枝にその物体はあるとのこと、しかもかなり大きいので目立つようなことも言っていたのです。
お役所事務のような応対を恥じるとともに
俄然正体を突き止めてやるとの怨念のような気持ちも芽生えたのでした。
家族を捨て会社も辞め探すこと数年
時には三千メートル級の山々を駆け回りクマと相撲とったり
リスとのどんぐりの争奪戦の末にやっと見つけたのです。
枝の隙間に茶色の物体が確認できるでしょうか?
低い枝には付かないことから
採るのには苦労しましたが無事ゲットしました
高所のため気を付けてください
高所のため気を付けてください
その物体は手に取ると松ボックリのような感じですけど
杉なのに松はないよなぁ、これまた不思議です
調べてみるとヒマラヤスギは分類上マツ科に
属しているところからなんでしょうが
ところで松ぼっくりですがそのまま落下せず
バラバラになって落ちるようです、
当初は木の下を探してみたのですが見つからないはずです
またご存知かと思うのですがバラの形に似ていることから
シダーローズとも、冬のリース作りなどに重宝されているようです。
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