こんにちは。
場所は、都市近郊の大型量販店。
その店をそっと窺(うかが)うかのように、男は道路わきの茂み立っていた。
もちろん理由はあるはずだが、1月とは云え外の気温は5度、北風と相まって体感温度はもっと厳しいとものがある、それでも男はじっと耐えるかのようにその場に居座っていた。
その店をそっと窺(うかが)うかのように、男は道路わきの茂み立っていた。
もちろん理由はあるはずだが、1月とは云え外の気温は5度、北風と相まって体感温度はもっと厳しいとものがある、それでも男はじっと耐えるかのようにその場に居座っていた。
しばらくすると男は、おもむろに組んでいた腕を解き放つと、左手を眼前に突き出し腕時計を睨(にら)んだ。
カシオの電波時計は、200m防水およびソーラー充電で1秒の狂いもないことから 身に付けている間は時間という脅迫観念からの呪縛からは解放される。
カシオの電波時計は、200m防水およびソーラー充電で1秒の狂いもないことから 身に付けている間は時間という脅迫観念からの呪縛からは解放される。
その余韻を楽しむかのように男は悠然と歩き始めた。やがて通りの一角に差し掛かると思いがけない形で敵の激しい攻撃に遭遇したのだった。
相手は総金属製、型名をスロット明神と云う、構造はパチンコ玉を溶かした鋼鉄の鎧を装備、特技は通行人を脅かすことだ。ただし固定のため移動が出来ず1回しかその能力は発揮できない。しかし、田舎育ちの男にとっては十分な効き目があり、思わず後ずさりした模様(笑)。
そんな攻撃にも意を介さない態度の男は、そのまま店内へ入って行った。※なお店内での撮影はNG
数分後(結構早いが?)出てきたが手にしていた物は、僅かに小さな黒い箱のみであった。もちろん誰もがその中身を知る由もなかった。
数分後(結構早いが?)出てきたが手にしていた物は、僅かに小さな黒い箱のみであった。もちろん誰もがその中身を知る由もなかった。
満面に笑みを浮かべ、勝ち誇ったかのような態度の男は、そのまま雑踏の中に消えて行った。・・・果たして男が手にした黒い箱とは、いったい何だったのだろうか?ぜひ見てみたい気がするが、こっそり後を付けて確かめることにしましょう。
強引にアパートへ上がり込み男の承諾を得、中身を見せてもらいました。するとオヤッと思うほど中身はあっけないものでした。
なんとボールペン?冒頭ではスパイ大作戦の様相を呈していたのすがこれでは、入学祝いか合格祝いのプレゼントの類いなってしまいます(●´・△・`)
すると男は小生の気持ちを汲んだのかのように一瞬”ニヤッ”とするとボールペンに手をかけたのです!
あろうことか箱は二段になっており、ボールペンの下にはもう一つの隠し部屋が現れたのである。
しかも中身はCD(インストール用)、USBケーブル、イヤホン、リモコンキットなど、つまりこれこそが一流のスパイの証し、すなわちボールペン型ボイスレコーダーが正体だったのである。
しかも中身はCD(インストール用)、USBケーブル、イヤホン、リモコンキットなど、つまりこれこそが一流のスパイの証し、すなわちボールペン型ボイスレコーダーが正体だったのである。
もちろんボールペンは使用可能で、敵を欺くには持って来いである。
驚いていることを尻目に男はほくそ笑んだ。どうやら政界に渦巻く黒い霧をこれで解決するんだと申しておりましたが、某政党の幹事長の悪事でも暴くのでしょうか?それとも立志を抱いている男には悪いが、どこぞのキャビンアテンダントの更衣室にでも仕掛けるのか?多分後者だろう。
驚いていることを尻目に男はほくそ笑んだ。どうやら政界に渦巻く黒い霧をこれで解決するんだと申しておりましたが、某政党の幹事長の悪事でも暴くのでしょうか?それとも立志を抱いている男には悪いが、どこぞのキャビンアテンダントの更衣室にでも仕掛けるのか?多分後者だろう。
差し出されたお茶も丁寧に断り、アパートの階段を掛け降りると、何とも言えない隙間風が小生の心の中を激しく通り過ぎるのでした。
しかし今回はオチがないような気がしないでもないですが、一応はスパイの世界なので一般の方にはこれぐらいで終わりにしたいと思います。