朝駅のホームに10円玉が落っこちていた…
赤銅色と丸さ加減からしてその物体が持つ価値も
長年の経験からして即座に判断できた。
※写真は趣味で集めていたギザ10
近くの自販機から転がって来たのでしょうか
あと10cmオーバーしていたら線路下へ転落の運命だった
持ち主もこんなギリギリの所まではと捜査の手を緩めたのだろう
お金を拾うなんてここ数年来、経験がありません
掌にそっと落とすと懐かしさみたいな親近感も沸いてきて
その意味が薄っすらと思い出されたのは
端に腰を下ろしてからだった
その前にちょっとしたハプニングもあったことを報告せねばなるまい…
これも何かのご縁、10円玉を握り締めたまでは良かったのですが
突然お腹が急降下の一大事
電車にはトイレが完備されており、事なきを得たが
通勤時間帯の尿意と便意は生き地獄、特に便意は重々注意されたし
経験上乗車前に用を済ましておくのがサラリーマンの習わし
お漏らしでもしたら末代までの恥となるので
さらにこの話の続きに
前述の懐かしさの想い出を割り込ませる…
時代は筆者が小学生の頃の昭和40年代
学校が休みの日の小遣いと言えば10円玉1個、
当時は1円単位でモノが買えた時代
半分の5円を使うのにも幼心に勇気が必要だった。
僅かの金額を使うにしても躊躇してしまう性格は
そんな当時の体験を
今でも引きづっているんだと思う
ちなみに当時10円で買える最高の物はチロルチョコだった
三つに折って一つずつ食べてもよし、もちろんガブリつくのも構いません
残念ながら全てがチョコではなく中身はキャラメルのような雰囲気
それでも10円もする高級品だった
調べてみると1964年発売で10年後の1974年に20円に値上げしている
記憶の範囲はその10年間のどこかだ
10円あったらチロルチョコ ♪
チロル、チロルチョコレートこんな具合だったかも
今でもこのメロディは自分の中に流れています。
見上げる空にぽっかりと浮かんだ雲
何だろう、この切なさは…
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