友人に日ごろより万次郎と名乗る者あり…
お国は鹿児島出身、地元で知り合いになった。
歳は5歳ぐらい下になるが、警視庁に勤めており立派な公務員だ。
【2007.9.23鹿児島赴任中ドルフィンポートにて】
その体形からして捜査や犯人逮捕には若手を走らせ、自分は後方待機だそうだ。
決してありがちな高慢な態度は微塵もない
そんなところが関係を長持ちさせているのだろう。
他にも市役所の職員、眼鏡店店長など周囲には面白い人間がおり、
そうそう年末には恒例の忘年会もやった。
一次会は地元お化け銀座の養老の滝、二次会は決まってカラオケとなっている。
エンドレスで唄いつづけて3時間コース
【実際の場所はここではありません】
お迎えも申し訳ないが、お互いの家族のなかから都合のつく人に毎回助けて
もらっている。
以前はカミサンが主流だったのだが、いまや子供たちに主役が移り変わっていて久しぶりに見るその姿は成長のあとが著しい。
とくに女の子は小さい頃からみているのでその変貌振りには驚かされる。
話が前後するが、当カラオケの席で万次郎氏が唄った曲(たしか吉幾三)で男泣きする場面があった。
本人曰く、娘(ふたり)をどうも嫁に出したくないらしい…
結婚するならば婿殿をもらうと云う。
打算的だが娘ひとり育て上げるのに最低でも一千万以上はかかる。
今はそうでもないが、婿殿の家庭へと嫁ぎ献身的
な働きをするとなると確かに送り出す側はどうも解せない。
な働きをするとなると確かに送り出す側はどうも解せない。
まぁ、孫の顔を見れるというサプライズはあるのだが
同じ娘を持つ親として本人の涙もなんとなく分かるような気がする。
さて、いささかプロローグが長くなってしまいましたが
あろうことかボクも唄いながら前述の涙とまでいかないのだが
ジーンとくる曲がある。
バタヤンの「かえり船」だ。
年代からするとまったく合わないのだが
自分でも不思議なくらい感情を揺さぶられてしまう。
日本へ向かう復員船のなかでの彼らの気持ちを代弁したものであるが
聞いていてその状景が目に浮かぶ…
【復員船にも活躍した雪風:戦時中】
人それぞれ、経験したこともないのにあたかも主人公になったみたい…
田舎の祖父が戦前金貸しをやっていたらしいが、一代で潰したようだ。
けど、おかしなことに兄が同じ金融業を現に営んでいる。
兄弟は三人、ほんとんど似つかず親とも似ていない
所謂これが隔世遺伝の世界ではないか。
もし真実だとすれば自分の前世を知りたいし、少しでも近づきたいのが本音。
それは「かえり船」からして近代日本の幕開け
明治から昭和の戦争終結までにターゲットは絞り込まれると思う。
自分いったい誰のDNAを引き継いでいるのか。
それとも、単なる思い付きなんだろうか。
いや仮説はある程度立てられる
昔の知識や聞き及んだことが脳裏のどっかに閉まってあり曲を聞く事で誘導され
あたかも主人公になったつもりで感情的になることだ。
その先はゆっくりと考えることにしよう…
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